映画日記 『ライフ』

63回目の誕生日だった。

仕事が休みだったのに、体調がすぐれず、ひきこもり。

最近、どうも調子がよくない。

というか、60歳を超えたあたりから、調子の良い日がない。

更年期障害とか不定愁訴というやつだろうか。

鬱々として夕方になった。

せっかくの誕生日だ。やっぱり映画を見に行こうと、重い腰をあげた

2017年8月8日(火)

『ライフ』(2017年)

ダニエル・エスピノーサ:監督

名駅・ミッドランドスクエアシネマ2

もうすぐ終わりそうなのと、夏にはやっぱりホラー映画だよね、ということで最終回のチケットを買ったのだが・・・・・・な、な、なんじゃ、こりゃ!!

ふだんならどうってことないが、今日は誕生日だ。

せっかくの誕生日に、こんな陰々滅々たる映画を見るハメになろうとは。

自分でまいた種とはいえ、がっくりだ。

ああ、『パイレーツ・オブ・カリビアン〜』にしとけばよかった。

映画が終わったのが23時近く。

腹が減ったので、帰りに近所の中華屋に入り、おそい夕食をとりながら、小林信彦の『わがクラシック・スターたち -本音を申せば』を読み始める。

読み始めてすぐに、つかこうへいの話がでてきた。

つかこうへいの芝居を演じた加藤健一や風間杜夫がいかに可笑しかったというくだりに続いて、1976年に新宿の紀伊國屋ホールで「熱海殺人事件」を見たときの様子が書かれていた。

そこには、“客席には森繁久彌渥美清の姿があった”、とある。

芸の虫であった渥美清はわかるが、すでに名をなしていたはずの森繁久彌は意外だった。

何が森繁を「熱海殺人事件」に向かわせたのか。

当時、つかこうへい作品の衝撃が強かったことがひとつ。

もうひとつは、森繁久彌の好奇心だろう。

ちょっと気になったので、帰宅してからネットで森繁久彌を検索したら、彼は1913年生まれとある。

ということは、彼が紀伊國屋ホールで「熱海殺人事件」を見たのは、今の私と同じ63歳のときだった。

加齢に伴う衰えはしかたないが、いつまでも好奇心だけは失わないように、という天啓だ。

偶然のことだろうが、そう思ったとしても誰に迷惑をかけるわけでもない。

パッとしない誕生日だったが、むこう1年間のテーマを見つけたような気分。

I Am Curious

もちろん、ノーカット完全版。