ディスカバリートーク「毒のある蛾」

日本のガは名前がついているもので6000種ほどで、実際にはもう1000種はいるんじゃないかという話です。

毒のある蛾というと、ドクガやチャドクガ(お茶の仲間を食べる)など、幼虫や成虫を触ると蕁麻疹のようなブツブツができるものを言います。

毒のある成虫は約10種、幼虫(ケムシ)は約30種。

つまり10〜30/6000とごく少数ですね。

日本にいるもので、毒を持つ大きな蛾はいません。

また強い毒のあるチョウもいません。

ドクガ科の一部だけで、小さめで黄色や白いものに注意。

これらには毒毛があって、0.1mm〜0.2mmくらい。

これが刺さってアレルギー反応の皮膚炎が起きます。

鱗粉は無毒です。

ただしホコリのようなものなので、ハウスダストと同じことは起きるかも。

実際研究者が長年吸い続けていたら、花粉症のようになってしまったとか。

特にメスのお腹の先に毒を持っています。

見た目ふさふさしているけど、実際はその中に毒毛が紛れているんですね(毒毛は0.1mmとかなのでパッと見ではわからない)。

もちろんドクガ科の中に毒を持たないものがたくさんいます。

スギドクガやキアシフドクガなど。

普通は毒毛ですが、体の中に毒を持つものもいます。

ヒョウモンエダシャクは有毒のアセビを食べるのですが、食べた植物の毒素を溜め込んでいます。

またマダラガは自分で青酸化合物を生成します。

毒毛虫の中には痛みのある皮膚炎を引き起こすものもいます。

柿の木につくイラガなど。

毒毛に毒液があって、触った瞬間に痛くなります。

でも成虫は無毒。

毒が無い毛虫もたくさんいるんですが、これは物理的な防御として、天敵から身を守っているようです。

ドクガ科のドクガは生まれてすぐの幼虫自体には毒毛がありません。

脱皮して成長するにつれ増えていき、育ちきる頃には600万本の毒毛をもちます。

そして繭になると内側に毒毛を擦り付け、蛾になるとき今度は尾の先に毒毛を擦り付けて出てきます。

自分が親になり、卵を産むとき毒毛の混ざった毛で覆います。

孵化してすぐの幼虫はその毒毛を自分の背中に乗せます。

つまり生まれてすぐの毛虫は、親が幼虫だったころの毒毛を使っているということですね。