読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ユースカルチャーへの懸念

 サブカルチャーについて、カウンターカルチャーとしての解釈、オタクカルチャーとしての解釈がある、と言う話の中で、時代の変遷に少し触れた。ここではいったん、サブカルチャーと言う呼称が誤解を招くと思われるので、ユースカルチャー(若者文化)と言う呼称で議論してみたい。

 カウンターカルチャー的視点の文化的活動は、当然水面下(アンダーグラウンド)で脈々と継承されているとは思うが、ただSummer of Love、Second Summer of Loveなどと言った盛り上がりはもう当面はないだろう、と悲観している。それはつまり、もう片方のユースカルチャー、オタクカルチャーも衰退しているのではないか、と言うこと。ぶっちゃけ、秋葉原がオタクの聖地から単なる海外旅行客向け観光地に成り下がって何年も経つ。

 個人的体験から言えば、自分の行く現場で繰り返し、“オッサンと若い女性の二極化”と言う現象を見てきた。これは明らかに、遊興費を使える層が独身中高年とキャリアウーマンの2種類しかおらず、他の層(特に若者男性)は遊興費にお金が回らない。もうスマホ料金払ったら遊ぶお金はない、と言うことなのではないだろうか。こんな社会で「今の日本人の若者は起業意識が大変低い」なんて言われても、そのアンケートを取ること自体が愚問に見えてしまう。

 例えばネットの音楽配信が進んで、CDパッケージメディアで商売していた音楽産業が2000年台に衰退したが、今は次の段階であり、産業構造の問題を突き抜けて単純な若者の可処分所得の減少でエンタメ産業全体に落ちるお金が減っている、と言う認識をしている。アニメは滅びる、と言う友達さんの予測もあったが、僕はユースカルチャー全体が今後しばらくは停滞するだろうと思っている。アナ雪や君の名はのような一人勝ちするコンテンツがまれに現れる他は、エンタメ産業全体が沈んでいて、今さらAKB48の二匹目のどじょうは(少なくとも国内には)ない(インドネシアに輸出はしてみたが、どうなんでしょうか?>詳しい人)。日本のサブカルチャーを新たに作ることを考えるなら、むしろムスリムのためのユースカルチャーを考えた方が将来性は高いでしょ、と言うのが個人的見解。欧米が敵対しちゃってる訳だから、うまくやれば日本が一人勝ちできる市場とも言える。