【和歌山】“傾いたラーメン店” 平らな土地に来月移転「まっすぐに営業」

“傾いたラーメン店”

平らな土地に来月移転

「まっすぐに営業」

地盤沈下のため店全体が傾き、知る人ぞ知る観光スポットになっていた和歌山市のラーメン店が来月、傾いていない新しい店舗に移転することになりました。

店主は

「まっすぐに営業していきたい」

と意気込んでいます。

和歌山市有本のラーメン店、「中華そば まる豊」は35年前に営業を始めましたが、地盤沈下の影響で、店全体がじわじわと傾き、5年ほどの間におよそ8度の傾斜がついてしまいました。

やむをえず、どんぶりが水平になるよう、カウンターに「平板(たいらいた)」という特製の台を載せるなど、工夫を凝らして営業を続けたところ、いつしか“傾いたラーメン店”として人気を集め、県外からも客が訪れる観光スポットになりました。

しかし、傾いた店舗も老朽化が進み、店主の豊田二郎さん(79)は、とうとう、1キロほど離れた場所に店を移転することを決断しました。

新しい店舗は来月1日のオープンに向けて、工事が進められています。

傾きはなく、まっすぐに建てられています。

豊田さんは

「本当に苦しい決断だった。平らな場所でのラーメン作りに不安もあるが、まっすぐな場所で、まっすぐに営業していきたい」

と意気込んでいます。

ただ、ファンが親しんできた平板などは新しい店でも用意し、希望する客には斜めの気分も味わってもらう予定だということです。