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祝い酒のゴールデンウィーク

3歳の孫が今日帰るという

「ねえ、おじいちゃん。大根うえようよー」という。

「じいちゃん、これから仕事だから、ばあちゃんにやってもらいなよ。いいねっ」

と、頭をなでながらいうと、

「うん、わかった」とうなずいた。

私は、孫とバイバイして、仕事場に向かった

雨が降ってきたから、うーん、きっとダメだろうなーと思った

まあ、だめだったら、2、3日してから、大根の種を蒔いてやろう。

そして、盆にきたときに喜ばせてやればいいかなー、と思った

しばらくして、昨日帰った息子の嫁のことを思い出した

そいうえば、「酒は飲まないのか」と訊いたとき、

カミさんや息子たちが、「今は飲めないのよ」と、簡単に答えた。

「ふーん、飲めないのか、そうなんだ」と、そのときはそう思っただけだった。

仕事を終えて、家に帰るそのとき、黒い車が走って行った。

「あっもしかしたら」と、追いかけてパッシングをし、クラクションを何度も鳴らした

黒い車は、ようやく気が付いて停まった。

やはり娘夫婦の車だった。

孫がニコニコしている

娘が、「今日、ジャガイモを植えたんだよ」という。

それで孫に、「よかったね」というと、ニコニコして何度もうなずいていた

「また来てよね。バイバイ」と孫にいうと、ニコッと笑って、何度も手を振る

盆が来るのが、本当に待ち遠しい。早くきてほしいよなーと、孫の顔を見て思った

家に帰ってから、今そこで娘夫婦と会ったことと、ジャガイモ植えのことを、カミさんに伝えた。

「孫は、ジャガイモ植えるよりも、畑に穴を掘るのが楽しいのよ。でも雨上がりだったから、穴掘りを止めさせたの」

「で、どうだった」

「駄々こねるように、大泣きしたのよ」

さっき見た、孫のニコニコ顔を思い出して、「プーッ」と吹き出した

「ところでさ、嫁はビールは飲めないけど、酒は飲めるだろうに、何で飲まなかったんだ」

すると、カミさんはニコッと笑って、

「今、大事なときなのよ。あんたは無神経でいいわねー」

と、皮肉交じりにいったあと、

「2人目が、10月頃に生まれるのよ。だから飲まなかったのよ」という。

「えっ 2人目が 10月に」

私はその話を聞いて、酒を持ってきて飲んだ

今年のゴールデンウィークは、私にとって真の黄金週間となった