別れを、惜しんでいます

いまから三十年以上前、五歳年下の、当時中学生の弟が、すでに制服に着替えているのに、布団に入り、寝転がっていた。

私は言った。

「何してるんだ?」

弟は言った。

「別れを、惜しんでいます」

やがて、弟は、シクシクさめざめと、泣き真似をしながら、自分が寝ていた布団をたたんで、押し入れに、しまいはじめた。

私の過去の日記を、参考のこと